「オールド・ボーイ」ポスターOLD BOY
オールド・ボーイ


パク・チャヌク監督
チェ・ミンシク主演
韓国作品
2003年上映
第57回カンヌ国際映画祭・審査員特別グランプリ
R-15指定


魔王の初回スタート前の予告編を憶えているでしょうか。成瀬領の「早く僕を捕まえてみろ」の囁きで締め括られた、あの予告編です。あれのバックに流れていたワルツのような音楽が、この映画のサントラでした。私と同じく映画ファンの友人から教えて貰ったのが始まりでした。友人が「オールドボーイの音楽使うなんて凝ってたね〜」と。
正直な話、自分が今まで観た韓国映画がことごとくハズレだったせいか、タイトルだけ知ってても全くのノーマークだったこの作品。こうして魔王が絡まなかったら見逃したままだったか、観るのがずっと先になってたかも知れません。

ある平凡な男が、ある日突然どこかの一室に監禁され、そのまま15年が過ぎる。男を監禁した犯人が残した幾つかのヒントを元に、15年後に解放された男は、自分を監禁した男への復讐のため、そして“なぜ”監禁されたのかを突き止めるため奮闘していく。そして、ついに男が辿りついた衝撃の真実。

ストーリーは、そんな感じです。私は不幸な事に、レンタルしに行った時に何気なく見たDVDの裏パッケージの中のある写真を憶えていたため、開始5分で「あれ?」と思い、中盤の時点でオチが分かってしまいましたが(ハッキリ言って、あの裏パッケージはネタバレだと思う。これから観る方は注意して下さい)しかし、そんな事は吹っ飛ばしてしまうくらい面白かったです。でも、たぶん好き嫌いがハッキリ分かれるし、グロい描写いっぱいなので、あまり胸を張って「観るべきだ!」とは言えないのも事実です。
とりあえず私の最大の賛美ポイントは、主演のチェ・ミンシクというオッサン俳優の演技です。最初は腹の出た典型的なだらしない中年男なんですが、解放されてシュッとして出てきた時、私はこの人どっかで見たな…と気付きました。そして思い出した時がまた衝撃でした。私が観た数少ない韓国映画の一つ「シュリ」で、主役のカップルを2人まとめて見事に食ってた、あの敵国兵士役の俳優だったのです。あの兵士とこの序盤の汚いオッサンが同じ人?!ビックリしました。あのキャラのおかげで、彼が死んだ後のクライマックスシーン全く印象に残らなかったんだよなぁ…。
その人の演技を観るだけで、この「オールド・ボーイ」は価値があると思います。この中の主人公2人は、真中友雄にも芹沢直人にもあんまり被らないけど、復讐ってのはこんなにも不毛で哀しい事なんだという暗黙のメッセージは共通してると思います。
ちなみに、これの姉妹作となる「復讐者に憐れみを」と「親切なクムジャさん」も拝見しましたが、どっちもこれに比べたらインパクト薄かったですね。つまらなくはなかったですが。あと、これらと一緒に前から観よう観ようと思っていた「殺人の追憶」も一緒に借りましたが、これは面白い作品でした。どれも未見の方は、まとめてレンタルすると良いかも。後でドッと疲れが出ますが(笑)韓国の恋愛モノには相変わらず興味ないけど、こういうドロドロなら何故か好きかもしれないと自覚しました。
あ、そう言えば近々ハリウッドリメイクされるそうです。しかもウィル・スミスで。ジェイミー・フォックスかデンゼル・ワシントンにしとけよとは思いますが、まぁ実際観なきゃ分かりませんね。こちらも楽しみです。


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