僕はあの日からずっと独りきりで生きてきました。


信頼とか、絆とか、そんなものは一切捨ててきたつもりだったんです。


愛情や人を想う気持ちさえも。


でも、そうではなかった。


あなたはいつも僕を見ていてくれた。


あなたの温かな想いが、僕の心の冷たい棘を優しく解かしてくれるような気がした。


一番大切なものを置き去りにしようとしていた僕に、


その無益さを教えてくれたのはあなたでした。


今までの過ちを捨て、新たな未来を、あなたと一緒に生きていけたら。


あなたを近くに感じる度に何度そう夢見たかわかりません。


でも僕は、もう後戻りする事はできません。


あと一人、どうしても死ななくてはいけない人間がいるんです。


しおりさん、申し訳ありません。


そして、今までありがとう。





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